「こけしのまち」に日本各地の伝統こけしが勢ぞろい 全国こけし祭り ALL JAPAN KOKESHI FESTIVAL since1948

伝統こけしは東北地方に生まれ、東北地方で育まれた木地玩具(木地を碾いてできた玩具)の一種です。東北でも特に温泉地を中心に発達しました。木地職人が器や盆、鉢などを作る副業として、湯治客相手に子供の安価なおもちゃ(おみやげ兼着せ替え人形)として作ったのがはじまりだと考えられています。

その後、各地方ごとに根付き、育まれたこけしの技法、形態、猫彩(柄、模様、表情)が長きにわたって伝承されているので「伝統こけし」といいます。戦後、土地の風土に根ざさない「おみやげこけし」や「創作こけし」がブームとなり、それらと差別化するためにあえて「伝統」を付けた事が始まりになっています。それまでは「こけし」と言えば伝統こけしの事でしたし、一般的に知られている「こけし」の元祖にあたるものが「伝統こけし」なのです。

東北地方特有の風土を反映して土地ごとに独特の伝統こけしが育まれ、今も師弟関係によって継承されています。